いよいよ明日エレンタール鼻注デビュー
高校デビューとか、大学デビューとか夏休みデビューとか、人生には数年単位である種のお祭り的な行事がある。
人生のそれなりの節目の時に自分の人生を変えるようなアクションを起こすイベントだ。
それは成功することもあれば、失敗することもある。人生を今の生活スタイルのまま過ごすのか、はたまたちょっと冒険してみるのか。その辺の決定権を持っているのは自分自身だったりする。
ここに、エレンタールの鼻注デビューという渋いデビューがある。
デビュー界ではかなりマイナーな、選ばれし消化器疾患を持つものだけが許された渋いデビューだ。
ヒュミラやレミケードが台頭した現代においては、エレンタール鼻注デビューを行う者は少数になってしまったと言われている。
ていうかわたしの主治医に受け持ち患者さんでエレンタール鼻注してる人は居るのかこないだ聞いてみた。
そしたら居ないという。挑戦した人は居たけどやめちゃったらしい。
エレンタール鼻注デビューとは、選ばれし者達にとっても狭き門のようだ。
明日6/5はわたしのクローン病の外来受診の日だ。
明日、わたしはエレンタール鼻注デビューを果たす。
それを昨日の夜勤の時に先輩に話すと「えっ・・・大丈夫なん?自分でするの?」という若干引き気味とも取れる反応が返ってきた。なばーゆもそこまで来たか・・・。という同情とも取れる表情も垣間見えた。気持ちはわかる。
5月末に「エレンタール鼻注の悪夢」という記事を書いた
わたしはこの時の記事でエレンタール鼻注が楽しみでしかたないと語っていた。
しかし今はどうだろう。正直に話そう。若干不安である。
ていうか、エレンタール鼻注って外来受診という10分程度の限られた時間内に伝授が終わるのだろうか?
なんかわたしが読ませていただいているクローン病の先輩方のブログによれば、鼻注の伝授には入院を要すると書いてあった気がするのだが・・・。
かの有名な弘法大師空海は、密教を中国で伝授される際にどんなに優秀な僧でも何十年とかかるといわれる密教の奥義を、わずか数ヶ月で総て完璧にマスターし、日本に持ち帰ったと言われている。
わたしは空海ではないし、筆もあやまる。ただの妻子持ちの30代の男であるが、空海のように普通は入院して指導してもらうエレンタール鼻注をわずか数十分という短い時間でマスターし、家に持ち帰れるのだろうか。
主治医もあまりに鼻注経験者が居ないので、いけると思ってるのだろうか。ていうかヒュミラも明日スタートなんだけど、ヒュミラの打ち方伝授もあるのにそんなに詰め込めるのだろうか。わたしは就活で「わたしは物に例えるならスポンジです!どんなものでもドンドン吸収していきます!」とは言わない。わたしの物覚えは悪いのだ。それはうちの嫁がよくしってる。
まぁ、不安に思っても仕方ない。なるようになるのだ。
エレンタール鼻注デビューが成功することを祈っている 泣
※追記です
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