クローン病にマグミットが効くってほんとなの?
うちの職場には専属の薬剤師さんがおられて一昨日くらいに話しかけられたんですよ。
その時の会話で驚いたことがあって、ってタイトルの通りなんですけどクローン病にはマグミットが効果があるって教えてもらったんです。
でもマグミットってなんかクローン病との相性ものすごく悪そうじゃないですか。
マグミットを知らない方も多いかもしれないので簡単に説明します。マグミットって言うのはそもそも下剤に分類される薬なんです。マグミットは腸管内に水分を引いてきて便を柔らかくして排泄しやすくするお薬なんですけどね。
結構メジャーな薬でお年寄りで便秘気味の方は飲んでる率が高い看護師にとっちゃお馴染みのお薬です。
そんなマグミット。便を柔らかくして排泄しやすく作用がある。しかし柔らかくするも何もクローン病の人の便なんてものは柔らかいどころの騒ぎでは無いわけで。柔らかいのピリオドの向こう側の状態なわけで。
そんなクローン病の人がマグミットなんて飲もうもんならすごいことになりそうなのですが、薬剤師さん曰くクローン病にはマグミットが効くと言うのです。
わたしはんな訳あるかい的な状態だったんですけど薬剤師さんが言うならそうなのでしょうかね。
その時の会話です↓
薬剤師「あっなばーゆさん」
な「どうしたの薬剤師さん」
薬剤師「なばーゆさん前なに使ってるって言いましたっけ?エンブレルでしたっけ?」
な「ヒュミラ使ってるよ」
薬剤師「それはなんでなんですか?リウマチですか?」
な「違う違う。僕はクローン病なの。」
薬剤師「そうだったんですか!僕ね、大学時代の研究でクローン病を研究してたんですよ!」
な「まじで!?」
薬剤師「なばーゆさん、クローン病にはマグミットが効くって知ってますか?」
な「は!?マグミットって下剤の!?」
薬剤師「そうですそうです。研究でね、クローン病のマウスにマグミットを与えたら炎症が抑えられたんですよ。潰瘍性大腸炎のマウスは腸の長さが短くなるのが抑えられました。」
な「マジで!それなんでなの?」
薬剤師「なんでかを説明しようと思ったらすごく長くなるので説明はしませんけど、これを見てください(PC画面で英語の論文を見せてくる)
な「ごめん。全然読めない」
薬剤師「大丈夫です。この画像です。ほら、マグミットを飲んだマウスの腸は長さが保たれて炎症が抑えられてますよね」
な「ははぁ、ほんとだね。え、つまりはマグネシウムがクローン病に良いってこと?」
薬剤師「そう言うことです。猿でも同じ結果でした。」
な「クローン病のネズミって居るんだね」
薬剤師「これはマウスにクローン病の種を注入してクローン病にするんですよ」
な「えええ、そんなことできるの。クローン病がなにかわかってるんだったら治せるんじゃないの?」
薬剤師「それはできないんですよ。」
な「なんでだよ。治せる薬作ってよ。」
薬剤師「ハハ・・・」
こんな感じでした。
マジなんですかね。論文もあるってことはエビデンスがあるってことですし。
でも冒頭でも言ったようにクローン病とマグミットってすこぶる相性が悪いと思うんです。だからクローン病でマグミットなんて処方されてる人はいないと思います。
ほんとだとしてもわたしはマグミットは飲みたくないですけど^ー^;
このことを伝えたら薬剤師さんは「ああ・・・、そうですよね・・・。」と残念そうにしてました。
クローン病が治る薬見つかると良いなぁ。