なぜクローン病患者は看護師になったのか
わたしは2005年くらいから2013年くらいまでノートに日記をつけていた。
今思い返せば当時はそこまで辛い出来事がなく、むしろ沢山の友達と遊んで楽しそうに思える日々も、そのころのわたしは生きるのが大変辛かったらしく、日記からは悲痛な心の叫びが伝わってくる。
反対に、辛くて悶えてながらも昔の自分がとても熱いのものを心に宿していたことも思い出される。
当時のわたしはとにかく、良い人になりたかった。
ここで言う良い人とは都合の良い人とかただお金を貸してくれる優しい人という様な生半可なものではなく、ガチで良い人だ。
ガチで良い人とはどう言う人を言うのか。
わたしはマザー・テレサに憧れていた。
大学の時は大学の図書館でバイトをしていた関係で沢山本が読めた。
地下にある書庫には天井まで積まれた本が部屋いっぱいに並んでおり、読みたい本は探せばあるので自分の興味がある本を読みたいときに読むことができた。
わたしはマザー・テレサとか、トルストイ、マハトマ・ガンジー、ブッダやキリストなど良い人界ではメジャーで殿堂入りしている様な人の伝記を読み漁った。自己啓発書も沢山読んだ。果ては心理学やスピリチュアルに関する本まで読んでいた。
もちろんわたしはピュアなのでその本に影響されまくった。
わたしは「良いひとになりたい。全ての人に無償の愛を与えたい。周りのみんなを喜ばせたい。」
とガチで思っていた。
そこでわたしはそう言うことを仕事にできる看護師を職業として選びましたとさ。
看護学校ではよくみんなの前でなぜ看護師を目指したのか発表する機会があるのだけどわたしが「マザー・テレサに憧れたからです」というと大抵笑いがおこった。こっちはウケを狙ったつもりなんてなくガチなんですけど?と内心遺憾の意を表明していた。
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月日は流れ、わたしは念願の看護師になれた。
社会に揉まれ、人間の闇を知り、生きるためにお金がなにより大切だということを学んだ結果昔のわたしの志は今は見る影もなくなってしまった。
自分の中をあらゆる善で満たしていたわたしは若干宙に浮いてましたけど、今は現実という物を肌で感じた結果、地に足が付いています。悲しいかな。
今は家族を養うため、お金のために働いております。
でもね。わたしはもう少ししたら原点に帰ろうと思う。
あの頃の志をもう一度自分の胸に呼び戻す。
再びわたしはマザー・テレサを目指すのだ。きっとその生き方は楽しいはず。
漫画版のナウシカはラスボスとの戦いでこう言った。
「世界は光と闇の混沌だ!」と
光しか知らない、言うなれば善の最上級を体現したラスボスに対してナウシカは闇の偉大さを説いたのだ。
闇を知らなければ光は光ではない。
逆に闇にとっても光がなければ闇は生まれないのだ。
わたしは光に向かって歩いていった先で闇を知った。
その結果今までよりも切に光の本当の美しさを知ったのだ。
ああああああ、なに言ってるんだろう自分。
今日は日勤、深夜なので仕事行くのが嫌なんですねえへへ。
ブログで現実逃避してこれから仕事に向かいます。
なばーゆでした。
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