【読書】「クローン病が教えてくれたこと」を読んだ【感想文】
2017年の夏のことですけど、わたしのクローンさんがわたしの腹で猛威をふるっていたころ
仕事を2ヶ月ほどドロップアウトしたことがあるんです。
その2ヶ月は入院はせずに主治医の命令により自宅療養してたんですけど家に居ては家事を手伝っちゃうし生まれたばかりの子供の世話をしちゃうしでこりゃいかん。このままでは静養になってないし治らんわってことでわたし1人実家に帰らせていただいたんですね。
その時ちょうどわたし誕生日を迎えまして、
オカンにアマゾンのタブレットをおねだりしたんですよ。
アマゾンのkindle unlimitedってのを登録すると色んなジャンルの本を無料で読み放題ってんで興味のある本を片っ端から読んでたんです。
その時クローン病の本も読んどこう。ってなって丁度無料で読めたのが今らか紹介する神社 正弘さん著の「クローン病が教えてくれたこと」だったんですね。
昨日kindle pepar whiteっていう電子書籍を読むためのタブレットが家に届いたので2年ぶりに読んでみた次第です。
前置きが長くなってしまいました。
この「クローン病が教えてくれたこと」って本はですね。他のクローン病の本とは多分伝えたいことが違うと思うんですよ。変わってる。と言ってもいいと思う。
普通のクローン病の本って食事療法のやり方だったり、薬物療法の大切さを書いてるものが多いと思うんですが(あんまりクローン病の本読んだことないですけど)この本はそんな大事なことはあんまり書いてないんです。
じゃあ何を書いてるかってクローン病との付き合い方というか、クローン病に対する捉え方、向き合い方みたいなことを書いてるんですよ。
著者の神社さんはこの本の中で18年間クローン病と向き合った末クローン病は完治した。とおっしゃられてて、んま、それは僕は嘘だとは思わないんですけど、割とそれはどうでも良くて(いいのかよ)それよりもこの方の病気に対する考え方がすごく気に入ったんですよ。
普通ね、クローン病になったら。なったことに対して絶望したり何でこんなことに!って怒ったり、親や家族、元気な友達を恨んだりしちゃうじゃないですか。クローン病に対してもぶち切れると思う。
それは普通の反応だと思うし、間違ってない。僕もそうなったし、著者の方も最初そうだったとおっしゃられてるんです。
でもある時ですよ、クローン病って実は色んなことを自分に教えてくれてるんじゃないかって気付くんです。
クローン病になって初めて、食事のありがたみが分かった。とか、自分を大切にしてないことが分かった。とか、家族の自分に対する愛の深さが分かった。とかです。
こういう大事なことはクローン病にならなきゃ気づけなかったと。
これもうクローン病であることは受け入れて、クローン病と共に生きていこう。そんで自分や家族、周りの人たちを許そう。と思ったんですって。
そしたら8回の手術、4年間の絶食でボロボロになっていた体がどんどん体調が良くなって、気づけば今では海外や日本中で活躍されるカウンセラーをされてるみたいです。
もはやヒュミラやレミケードなど免疫抑制剤に頼らず体調を維持出来てるそう。
いやね。そりゃ「クローン病完治」って言われると「何をもってそう判断したの?」とわたしも思うんですけど、それはもう置いといて(置いとくのかよ)この著者の方の自分の病気に対する捉え方は多分、正解なんじゃないかなぁって思うんです。
そりゃ敵対するより、仲良くやってこうぜって思えた方が体調良くなりそうじゃないですか?
わたしも看護師なのでクローン病じゃないにしろ不二の病だったり、新たに癌が見つかった方を受け持つこともあるけど、病気に対してそれを受け入れる、というか、前向きに考えられるのを助ける関わり方が出来たら素敵だなと思いましたよ。
今のわたしでは難しいと感じてしまいますけどね。いつかは患者さんのそういった手伝いが出来たら嬉しいです。
この本はkindle unlimitedに登録(1ヶ月無料)したら1ヶ月無料で読めます。
2年前わたしは1ヶ月登録してお金払うの嫌だから辞めました 笑
なので電子書籍ある方はよければ読んでみてください。1時間もかからず読める文量なのでお手軽ですよ〜。
なばーゆでした。
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